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俺の名はDrifting Cactus。

槍一本と熱い魂を持ってグリダニアに降り立った。


そう。俺は 槍術士 だ。

なんとカッコいい響きだろうか。

まっさきに思い浮かんだのは宝蔵院 胤栄。

彼を目指して日々精進していきたいものだ。


今日は槍術士ギルドに入門するために、街の外に出て初めての実戦である。 

標的は街の外のモンスター。 



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が、敵はあまりにも脆かった。

リスやテントウムシにキノコ・・・

こんな虫や愛玩動物を倒すために俺は槍を手にしたわけではない。





だから、強い敵を求めて森を彷徨った。

あてもなく薄暗い道を歩いた。



しばらく行くと川の中に明らかに強そうな、異形の敵を発見した。

名を ボックヤーソン というようだ。

アメンボのような外見で水辺にいるにもかかわらず、一切浮かぶ気のない感じが尖っている。

さっき気がついたが、どうやら名前の前に書かれた数字が敵のレベルのようだ。



ボッグヤーゾン 7レベル


今の私が3レベル・・・明らかに格上の敵だ。

いけるのだろうか。


いや、我が槍の師である槍術士ギルドマスター イウェインさんはこう言っていたはずだ。




「槍術士に必要なのは勇気」
 


俺は勇気を振り絞ってボックヤーソンに槍を振るった。




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デリャッ!



セヤッ!!



・・・











































Drifting Cactus「4レベル差 意外に余裕wwwwwwwwwwwww」







そんなノリで始めた格上との戦闘です。

4レベル差くらいなら何とかなるようですね。

圧勝とまではいかないですが、HPを3割ほど残して勝てそうd












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急激に減るHP。

気がつくと後ろからもプスプスと刺されてます。


Drifting Cactus「今忙しいねん!ちょっと後にして!」


という叫びが通じるわけもなく、














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あえなく川底に沈みました。ブクブクブク・・・


ぐぬぬぬぬぬぬ・・・もうちょっとで勝てそうだったのに・・・・

何故に戦っていないモンスターに攻撃されたのだろ。

リスやテントウムシではこんなことなかったのに。




さて、後先考えずに突っ込んでしまいましたが、死んでしまったらどうなるのでしょう。

司祭様の前に飛ばされて「情けねー情けねー」と罵られて生き返るのでしょうか。



「OK」ポチッ















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画面が切り替わり、ドリタスが起き上がった場所はエーテライト。

もしやホームポイントって自宅じゃなくて復帰点ってことですか!?

一つ賢くなりました。





この死を糧に、天下一の槍術士に 俺はなるっ。